よくあるご質問

アスベストですか?

ロックウールは日本名で”岩綿”と書くことがあるため、ときおりロックウールとアスベスト(石綿)が 同一のものでないかとの誤解を生じることがありますが、以下のように全く別の物です。

  1. ロックウールは人造の繊維であるのに対し、アスベスト(石綿)は天然の繊維です。
  2. ロックウールは非晶質(ガラス質)であるのに対し、アスベスト(石綿)は結晶質です。
  3. ロックウールの単繊維の平均径(通常3~5μm)は、アスベスト(石綿)の単繊維に比べて数 十~数百倍太くなっています。

発ガン性は、ありますか?

現時点で、我が国において、ロックウールを取扱った人から肺ガンの発生報告はありません。また、以前、海外、特に欧州において、ロックウールを取扱った人と取扱わなかった人の疫学調査では、ロックウールを取扱った人の肺ガンの発生が有意に高かったとの報告がなされましたが、最近、このフォローアップ 調査として、症例―対照研究が行われた結果、ロックウール取扱いによる肺ガン増加は認められなかったとの結論になっています。 現在、IARC(国際ガン研究機関)では、ロックウールはお茶と同じ位置づけのグループ3(人に対する発ガン性の分類が出来ない)になっており、安全な物質に分類されます。

IARC(国際がん研究機関)による発がん性区分
分類 内容
グループ1 発がん性あり アスベスト・煙草・アルコール飲料等 87品種
グループ2A たぶん発がん性ある 紫外線・ディーゼル車排ガス等 63品種
グループ2B 発がん性の可能性がある コーヒー・ピクルス・ウレタン・ガソリン等 236品種
グループ3 発がん性に分類しない ロックウール・茶等 496品種
グループ4 発がん性がない カプロラクタム1品種のみ

PRTR法(化学物質管理促進法)の該当物質ですか?

PRTR法では第一種指定化学物質が356物質、第二種指定化学物質が81物質指定されていますが、ロックウール製品は、PRTR法の対象外製品です。ロックウール成型品には、バインダーとしてフェノール樹脂を使用しており、第一種指定化学物質であるフェノール、ホルムアルデヒドが含有している可能性がありますが、この法の対象は製品全体の指定化学物質含有率が1質量%以上となっており、ロックウール製品は、1質量%以上になることはありませんので、PRTR法の対象外製品としてご使用頂けます。

ロックウール製品に金属を腐食するような物質は含まれていませんか?

弊社のロックウール成型品(用途としてプラント・建築など)は、基本的にロックウールとバインダーとしてのフェノール樹脂から構成された製品で、 腐食するような物質は含まれておりません。

廃棄物として発生したロックウールは、どのように処理したら良いですか?

廃棄物として発生したロックウールは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」、場合により「がれき類」に該当し、産業廃棄物として適切に処理することが必要です。処理方法としては、主に中間処理や最終処分(埋立て)などがありますが、都道府県知事の許可を受けた廃棄物処理業者に委託し、処理することが必要です。 また、ロックウール製品のリサイクルについては、環境保護、省エネルギー、省資源の観点より、一部の製品に関して、対応できる体制を整えました。今後、この体制を全製品に広げるべく、現在取り組んでおります。

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