技術情報
細粒綿の使い方2013.7.23
細粒綿の使い方
日本ロックウール株式会社
当社の細粒綿は、主原料が高炉スラグで、カルシウム分が多いためpHが高い傾向にあります。水に浸けておくとpHが8~9程度まで上昇することがあります。いちごの育苗のように水または濃度の薄い液肥を用いる場合、高pHによる微量要素の欠乏が発生する場合がありますので、ご使用の際はお気をつけください。
以下に細粒綿の使用方法の一例を使用方法と注意事項を示します。
<<使用方法>>
① 細粒綿をバケツ又はバットに入れます。
② 細粒綿が浸かるように十分に水を入れ、攪拌します。
③ pHを確認し、高いようであれば、排水し、再度浸漬します。
※pHが高いようであれば、pHダウン剤または液肥を加え適切なpHに調整します。
④ 細粒綿をポットに詰めます。
※乾燥した細粒綿をポットに詰めると、粉じんが発生するため先に水を加えたほうが作業性が良いです。
また、ポットに詰めた後潅水すると、嵩が減る可能性があります。
※細粒綿は無肥料のため、潅水には液肥を使用することを推奨します。
※緩効性固形肥料は、肥料の溶出が不均一であるため、使用しないようにしてください。
<<pHの調整方法>>
【1.酸性化剤(pHダウン剤)による調整】
①細粒綿が浸かるように十分に水を入れ、攪拌後、pHダウン剤を加え、pHを確認します。
②pHを確認し、アルカリ性である場合は、pHダウン剤を加えます。
【2.液肥による調整】
①園試処方の1/4~1/3濃度の溶液(育苗時にかん水する液肥)を作製します。
②細粒綿を充分液肥に浸漬します。
③よく攪拌し、pHを確認します。
※両方法とも、最初からpH調整液を入れると、使用量が増えるため、細粒綿を
1度水で洗った後に加えることをお勧めします。
ベストミックス3号について
ピートモスが混合されているため、細粒綿に比べて、pHが安定しています。
使用方法は細粒綿に準じますが、基本的にはpHの調整が不要です*。
*原水の質によっても異なるため、pHの確認は実施してください。
以上