ロックウールは、高炉スラグを高温で溶かし、遠心力で吹き飛ばすことで繊維状になった人造鉱物繊維のことをいいます。
その繊維を加工した製品は、様々な場面で活躍しています。
こんなところにロックウール
ロックウールは私達の身近な場所で使用されており、当社のロックウール製品も、このような場所で活躍しています。
ロックウールができるまで
ロックウールは、製鉄会社で鉄鉱石から鉄分を抜いた、高炉スラグと呼ばれる岩石状の製鉄副産物を主な原料としています。
そのスラグを溶融炉にて約1,500度の高温で液状に溶かし、高速で回転するスピナーの上に垂らすと、
遠心力で糸を引きながら飛ばされます。綿アメの製法と同じ原理で、岩石から繊維が作られます。これがロックウールです。
アスベストとの違い
ロックウールは、アスベスト(石綿)とは全く異なる物質です。
ロックウールは上記の通り人造の鉱物繊維ですが、アスベストは天然の鉱物繊維です。繊維径はロックウールの3~5μmに対し、アスベストは0.1μmと極めて細く、呼吸器に入るリスクが高い特徴があります。
WHOの下部機関である国際ガン研究機関において、世の中のあらゆる物質を発がんのリスクをもとに分類したのが右の表です。
ロックウールはグループ3(発がん性に分類しない)に属し、お茶や水道水と同等のランクです。但し、人体にとっては異物には違いないので、ご使用時にはマスクや手袋等の着用をお勧めします。